小児期の歯科矯正

床矯正治療について

当院では成長期にある子供を対象として歯を抜かない矯正治療を行っています。
歯並びを治す方法はさまざまです。
床矯正治療を始める前に、当院では矯正相談の時間をもうけ、治療の流れや歯科医師の考え方を知って頂きます。
歯並び相談要予約 予約方法042-774-1088
火・水・土曜日に行っております。お電話にて予約ください。

相談料:2.200円(約30分)冊子を差し上げています。

装置の種類

症例

上顎前突(出っ歯)


①上の前歯4本がスペース不足の為突に並んでしまい、出っ歯になってしまいました。上顎のみ拡大装置を入れ拡大しました。→②スペースを作り、前歯を内側に入れました。

<術前と術後の比較模型>
術前が左側の白い模型、術後が右側の黄色い模型です。術前の方が歯並びがV字型です。

八重歯の症例

①下顎前歯は重なり、上顎は犬歯のスペースがなく、八重歯が生えてきました。
スペースを作れば歯は並びます。上下顎同時に拡大床を装着しました。

②拡大床にてスペースが出来たので、歯を並べる手段としてブラケットを装着しました。


③ブラケットにて歯列が整ったら、ブラケットを外し、後戻りしない様に保定装置を装着します。

④治療終了

上顎 床装置3つ/下顎 床装置2つ使用/上下ブラケット装着/ブラケット除去後、保定装置を上下
金額トータル40~50万円くらい

上顎骨劣成長(装置を使用しない症例)


咬むことは顎の骨を発育させる刺激になります。チューブを前歯でかませる事で(1日5分)かむ機能が高まると、歯並びは左の写真から右の写真へ自己変化します。

上下顎乱ぐい歯


①上下顎共に、前歯4本が左右犬歯間に並びきれていません。スペース不足の為、上下顎同時に拡大床を装着。

②スペースが確保できたので、ブラケット装着して整えます。

③ブラケット除去後、保定装置を夜間のみ約1年装着し終了。

上顎乱ぐい歯+下顎前歯2本先天欠如


①上顎の側切歯といわれる2番目の歯が、スペース不足の為に内側に生えてしまっています。上下顎共に顎は小さいですが、下顎は先天的に左右側切歯が欠如していて本数が少ない為、上顎のみファンタイプの装置で拡大し、ブラケット装着しました。

②上顎のみの拡大・ブラケット装着後保定装置にて治療が終了しました。
上下の歯の歯数が異なっても、歯は綺麗に並びます。

下顎前歯2本先天欠如のため、上顎のみ床装置にて拡大
平成18年12月より上顎のみ床装置にて拡大(装置3つ使用):12万円
平成21年1月ブラケット装着:6万円+1万円
平成22年9月ブラケットはずし、閉鎖床へ:3万円
平成23年終了
上顎のみ、計22万円

反対咬合


①咬みあわせが逆になっています。通常は上の歯が下の歯を破っています。反対咬合は上顎の発育不足です。前歯を前へ押すタイプの装置(前方移動装置:写真)を装着しました。

②装着して2ヶ月で切端でかむ事が出来るようになりました。

③開始からご5か月で咬み合わせは改善しました。

装置は上(顎)のみ1つ使用(前方移動)
前方移動:6万円/閉鎖床:3万円/計12万円くらい

床矯正Q&A

Q1.何才頃から床矯正をすればいい?

「おかしいな」と思ったら様子を見ないで早めに受診してみましょう。
下の前歯が4本生えそろう6才頃に一度見せて頂けると治療開始かのアドバイスが出来ると思います。

Q2.治療期間はどのくらいかかりますか?

個人差があるので、一概に言えませんが、早期(6~7才頃)から開始して頂いた方が早く終わる事が
多いです。床矯正では、歯を並べる為のスペース作りをプレートタイプの装着する事で行います。
基本的に、装着時間は14時間以上必要です。(睡眠時間も含みます)
進行程度は装着時間に比例します。
装置内に埋め込まれている拡大ネジは、最大幅約6㎜です。
指導通り進めば1ヶ月1㎜ペースで進みますので、1つの装置を半年から10ヶ月くらいで消化していくのが理想的です。

Q3.何才まで床矯正できますか?

一般的に、成長期とは女子14才、男子17才までと言われています。成長期中心に行っておりますが、その限りではないので、担当医と相談しましょう。

Q4.費用はどれくらいかかりますか?

症状・状態によって非常に差がございます。症例の金額を参考にして下さい。